どうも、こんにちは。
毎年11月に話題になるボジョレーヌーボー。
11月に入ると酒屋やスーパーでボジョレーヌーボーの宣伝が活発になり、
当日になれば店頭に多くの種類のボジョレーヌーボーが並ぶ事になります。
そうした数多くの種類中、ボトルのラベルに「ノンフィルター」という表記を見かけた事がある方もいらっしゃるのではないかと思われます。
「ノンフィルターって何が違うの?」
と疑問に思った方も多いでしょう。
そこで!今回は来るべきボジョレー・ヌーボー解禁に備え「ノンフィルター」がどういうものなのかについて迫っていきたいと思います!
【ボジョレーヌーボー】ノンフィルターの特徴は?
それでは早速ノンフィルターのボジョレーヌーボーは何が違うのかを見ていきましょう。
ノンフィルターがどういう意味や特徴なのかを説明するために
「ワインにフィルターをかける」という事がどういうものなのかを紹介します!
ワインにフィルターをかけるってどういうこと?
ワイン造りの過程を少し説明しますと、
最初に果汁を絞り、酵母を入れタンクの中で発酵させます。
そして澱引き(沈殿物を残し上澄みだけを別の樽へ移す事)を行い、瓶詰め前に果皮等を濾過す
るという流れになります。
この時の濾過がフィルターにかけるという意味になります。
こうする事で澱が浮遊することもなく澄んだ色をしたワインが出来上がります。
つまりノンフィルターのワインというのはこの濾過を極力抑えて瓶詰めを行ったワインの意味に
なります。
【ボジョレーヌーボー】ノンフィルターだと何が違うの?
このようにノンフィルターは濾過を極力抑える製法と説明しましたが、なぜそのような事をするのでしょうか…
結論から言うと
ノンフィルターの方が美味しく仕上がるからです!
その理由として実は、濾過は過剰にやりすぎると香りや果実の旨味というのが目減りしてしまう欠点があります。
ノンフィルターはそれがないってことですね。
ノンフィルターのワインは濾過を抑えると澱が瓶の中に入ります。
この澱には旨味や香りの成分を多く含んでいるので、より美味しいものができるんです。
つまりボジョレーヌーボーのノンフィルターワインの特徴を一言でいうなら、通常のボジョレーヌーボーよりも濃く美味しいものともいえます。
あとは余談ですが澱自体は体内に入っても健康的な害はありません。
ですが基本とても渋く色味も濁ってしまいます。
なのでノンフィルターのボジョレーヌーボーをグラスに注ぐときは、澱が入らないように気を付けましょう(笑)
ボジョレーヌーボーでノンフィルターのものは?
ここまではノンフィルターのワインの意味とその特徴を説明しました。
ここからはが実際にどのようなノンフィルターのボジョレーヌーボーが今年販売されるか調べてみましょう。
【ボジョレーヌーボー】ノンフィルターのもの〜その①〜
ルイ・ジャド ボージョレー ヴィラージュ プリムール ノンフィルター 2018 pic.twitter.com/01ySuekm8q
— 葵麗(aoha) (@hitoha_nl6b) 2018年11月15日
ボジョレー ヴィラージュ プリムール ノン フィルター [2019] ルイ ジャド
750ml 3168円 (画像は2018年のものになります。)
1本目はこちら。
少々お高いですがこちらは一般のものより品質と格の高いものになります。
通常のボジョレーヌーボーは生産地域がボジョレー地区全域なのですが、こちらは特定の村にて生産されたもの。
その事からボジョレー・ヴィラージュという少し違う表記になり、ちょっと本格志向なボジョレーヌーボーになります。
ルイ・ジャドが日本へ輸出するためだけに作られたノンフィルターのワインになります。
ちなみにプリムールも新酒という意味で、ヌーボーと同じ意味です。
【ボジョレーヌーボー】ノンフィルターのもの〜その②〜
【ボージョレ③】『レ グリフェ ボージョレ・ヌーヴォー・キュヴェ スペシャル ヴィエイユ ヴィーニュ』は、200年以上の歴史を誇るドメーヌで、ヌーヴォー唯一の公式コンクールで常に高評価を得ています✿スワン #tokyu_dept pic.twitter.com/rU5WCQMdTZ
— 東急百貨店 本店 (@TOKYU_DEPT_ht) 2014年11月20日
ボジョレーヌーヴォー キュヴェ スペシャル ヴィエイユ ヴィーニュ ノンフィルター [2019] ドメーヌ レ グリフェ 750ml 2354円(画像は2014年のものになります)
2本目はこちら
ドメーヌ(生産者) レ・グリフェのノンフィルターのキュヴェ(特別な意をもつワインの事)になります。
大きな特徴としてヴィエイユ ヴィ―ニュ(高樹齢のブドウの木)の果実が使われているのが特徴です。
樹齢が高いブドウの木は若いブドウの木と比べ生える実の数が少なく、その分少ない実に栄
養が凝縮し、その実をワインにする事で力強い果実味のある風味に仕上げられます。
これもこだわりや本格志向を感じる一本ではないかなと思います。
今回紹介するのはこの2本ですが調べると他にも色々あります。
ですが全体的にノンフィルターのボジョレーヌーボーの種類は少なめな印象を覚えました。
またボジョレーヌーボーはワインの中でもカジュアルに楽しめるものですが、ノンフィルターと
いう製法があるだけで少しマニアックなワインになります。
それに伴って値段も通常のものと比較しやや高めな印象を覚えました。
『ボジョレーヌーボーのノンフィルターって何!?ノンフィルターのものは?』のまとめ
どうでしたか?
ノンフィルターのワインがどういうもので、加えてボジョレーヌーボーのノンフィルターでどういったワインがあるかお分かりいただけたでしょか?
今回のまとめとして
・ノンフィルター=瓶詰めで行う濾過を抑える事
・ノンフィルターにより香りと風味が通常のボジョレーヌーボーより濃くなる
・ノンフィルターの工程が加わる事で値段が高くなるが本格志向に近づく
もし通常のボジョレーヌーボーでは物足りないと感じた時は、ノンフィルターのボジョレーヌーボ―を探してみて楽しんでみると良いかもしれませんね!
ここまで読んでいただいた方ありがとうございました。